2008年08月09日

お盆帰省はエコ運転で

高速道路の帰省ラッシュは下りが13~14日、上りは15~16日と予測されている。
ガソリン高騰で控えていたけれど、お盆はやっぱり車で帰省…という人は多いだろう。
ならば環境にも財布にも優しい「エコドライブ」はいかが?
エアコン調整も含めたコツを専門家に聞く。


エコドライブを推進する省エネルギーセンターの調べによると、市街地走行で発進から停止までに使う燃料を100%とすると、発進と巡航速度に達するまでの加速で38%を消費する。この燃費を節約できるのが「ふんわりアクセル eスタート」だ。

AT車の場合、ブレーキから足を離すと車が動き出すクリープ現象を利用する。
アクセルへの足の移動はゆっくり、アクセルの踏み込みも雪道発進のように徐々に行い、クリープ現象の推進力に重ねるようにエンジン回転を上げる。

巡航時は一定速度に保つのも燃費を抑える。
ミニバン(2.5㍑)の場合で、時速80㌔の定速走行と、75~85㌔の範囲で1分間に5回の加減速走行を比べると、加減速走行で燃料消費量が48%も多くなった。


「一定速度を保つには、車間距離を十分とるのがコツです。エコドライブは微妙なアクセル操作が求められるので、正しい運転姿勢をとってください」と話すのは、日本自動車連盟(JAF)広報部の曽奈均さん。
昨年度のエコドライブ講習会で、受講者334人は1.5㍑車を使って平均27%の燃費改善を達成したが、やはり最初に運転姿勢の指導を受けたという。

要点は、運転席に深く座って尻を密着させること。
上半身が起き気味になるよう、背もたれは寝かせ過ぎない。
踵(かかと)はアクセルペダルの近くの床面に置けるよう、座席を前後調節する。
この際、サイド・バックミラーの調整を忘れないように。
この姿勢なら長距離運転でも疲れにくいという。

高速道路では巡航速度を80㌔に抑えると、90㌔走行より燃費は約1割よくなる。
90㌔走行と100㌔走行を比べても約1割違うと指摘するのは、交通エコロジー・モビリティ財団の松田章さん。
「高速走行では空気抵抗が増えるので、燃費改善には時速80~90㌔程度がいい。この際、タイヤの空気圧が低いと抵抗が増えて燃費が悪化するので、適正空気圧を心掛けて」

昨年のお盆期間(8月11~19日)にJAFロードサービスの出動理由をみると、高速道路の1位がパンクで26.42%を占めた。
空気圧が低いまま高速走行するとタイヤ自体の発熱量が増え、場合によっては破裂につながることもあるので、出発前の空気圧点検は忘れずに。

一般道路の出動理由の1位はバッテリー上がりで34.85%を占めた。
最近の車はエアコン、カーナビ、キーレス施解錠など、ただでさえ電装品によるバッテリー負荷が高い。
ふだんあまり乗らないと自然放電で弱ったり、乗っていても3年ほどで寿命を迎えたりするので、事前の点検が必要。

乗り込む際、車内が暑ければ「運転席以外の窓を開けて、2~3回運転席のドアを開閉すると、熱した車内の空気が入れ替わる」(曽奈さん)。
冷房を入れたら「内気循環」に切り替えると効率よく冷える。

窓ガラスが赤外線(熱線)遮断仕様でない場合、同仕様のフィルムを張るのも冷房効果を高める。
ただ、色付きフィルムは周囲の視認性を悪くする欠点も。
国民生活センターのモニターテストでは、色の濃いフィルムを張った場合は夜間の視認性が特に悪化した。
センターは「後部ガラスは色の濃さに規制がなく、色付きフィルムで真っ黒にしても合法だが、見えにくくなり、安全性が低下することを忘れないで」と呼びかけている。


産経新聞より



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Posted by 株式会社トリム リサイクル事業本部 at 11:29│Comments(0)その他
 
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