「エコをいちばん愛するブランドへ」
松下電器産業株式会社が16日(火)、パナソニック株式会社へと社名変更を発表した。
これまでPanasonic、Nationalで親しまれてきた松下の家電製品・住宅設備機器のブランド名は、10月1日よりすべてPanasonicに統一される。
「これが松下の大坪ですと名乗る最後の機会となります」と切り出した大坪文雄社長は、「Panasonicが創るのは、くらしを輝かせる“アイディア”です。世界中の人々に明日のライフスタイルを提案し、地球の未来と社会の発展に貢献し続けます」と
創業者・故松下幸之助が制定した経営理念を現代風にアレンジしたブランド・プロミスを紹介し、「松下、Nationalの力をPanasonicに結集させ、このブランド・プロミスのもと、世界中でPanasonicを親しんでいただけるよう、全社員一丸となって取り組んでいきたい」と力強く意気込みを語った。
続いて、「経営理念は変わらない。けれどもマーケティングや製品は(時代の変化に合わせて)変革していく」とし、新ブランドのコンセプトを牛丸俊三副社長が説明。
頭に「超」をつけて強調した商品づくりのコンセプトは「つながる」「省エネ」、そして「徹底したユニバーサルデザイン」の3つ。
環境にやさしい、使いやすく洗練された最先端技術器機をめざしていく。
特に「省エネ」については、この説明会で発表された新製品「エアコン CS-Xシリーズ」「トップユニット冷蔵庫 NR-3Tシリーズ」「ななめドラム選択乾燥機 NA-VR5500L/R」「サイクロン式掃除機 MC-JCシリーズ」のみならず、ほぼすべての商品で展開。
単純に省エネを追求するだけでなく、「美肌を考える」「おいしくホームフリージングする」「芯から清潔に洗う」など、「心地よく暮らしながら」の「ひとつ先のエコ」を提唱していく。
かねてよりエコに注力してきた同社は、すでに16日現在、「家まるごと(家庭全体で使用される機器・設備群)」にあたる96製品の合計CO
2排出量を、京都議定書の基準年(1990年)の60%減とすることに成功している。
そのうえで、今後も「エコをいちばん愛するブランドへ」をキャッチフレーズに努力していく方針であることを強調した。
環境に特化したキャンペーンとしては、10月1日から12月31日まで、エコアイディアキャンペーンをリニューアルした「日本で、世界で、学校にグリー ンサンタの森をつくろう」を新テーマとした、「
1台で、1本の植樹を!」などを実施。
対象となる商品(詳細はこちら)が1台購入されるごとに、日本および 世界各国の学校で約30万本を目標に植樹を行っていく(累計では120万本を予定)。
この説明会の最後に登場した、CMで「Hello! Panasonicファミリー」の母役を演じる女優・吉瀬美智子は、「エコなPanasonic商品に囲まれて暮らしたい」とこれら省エネ商品に心酔している様子。
過去最大規模の投下となる約10万本のテレビCMに出演し、新生Panasonicの顔として同ブランドをアピールしていく。
なお同社が一社提供し、親しまれてきたテレビ番組「ナショナル劇場」は「パナソニックドラマシアター」へ、またラジオ番組「
歌のない歌謡曲」は「パナソニック歌謡曲」へと番組名を変更して継続される。
VARIETYより
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