駐車場のエコ対策
時間貸駐車場「タイムズ」を運営するパーク24(東京都千代田区)は8月1日から、自社の環境負荷低減活動「タイムズエコプロジェクト」の新たな取り組みとして駐車場内の路面を用いたヒートアイランド対策の実証試験を開始した。
駐車場の路面に、高温化抑制効果が認められる3種類の舗装「芝生舗装」「保水性舗装」「遮熱排水舗装」と、通常のアスファルト舗装、砂利敷きの計5種類を敷設。
同じ日照条件で路面の温度変化を自動計測すると同時に、それぞれの耐久性やメンテナンスにかかるコストなどを検証、実際の効果を調査する。
実施施設は、東京都多摩市にあるタイムズポート聖蹟桜ヶ丘(台数298台)。
芝生舗装スペースは車11台分で、芝を保護するブロック材にリサイクル製品を使う。
保水性舗装のスペースは車23台分。
水が蒸発する際の気化熱を利用し、路面温度の上昇を抑制する。
遮熱排水性舗装のスペースは車7台分。
水はけをよくすることで温度抑制や、夏季の熱帯夜問題を改善。
また、耐久性があり、カラー舗装できるのも特長という。
同社の環境負荷低減活動は、1990年代、電気自動車充電器付駐車場「パーク&チャージ」の提供に始まり、「駐車場を軸に、環境のためにできることを考え、積極的に取り組んできた」(同社経営企画部)。
今回の実験結果は今秋公表されるが、秋、冬など年間を通し、実施する計画もある。
一方、高温化抑制効果とメンテナンスコストとの折り合いをどうするかは検討課題。
全ての駐車場に導入するかどうかは未定だ。
循環経済新聞より
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