子供向け工場見学
アサヒビールや森永乳業など飲料、食品各社が、工場見学やイベントを通じて環境問題を考えてもらう取り組みを強化している。
リサイクルなど環境重視の企業姿勢をアピールするのが狙い。
子供向けのイベントが多く、早くも参加希望者が殺到しているという。
アサヒビールは7~8月の夏休み期間中、全国9カ所の工場で、小学生と保護者向けに環境問題をテーマにした見学会を実施する。
瓶や缶の再利用や、生産過程で生じる廃棄物の再資源化などの取り組みを見学しながら、クイズ形式で紹介する。
一部工場では、小学生が工場の環境対策を取材して新聞を作るイベントも行う。
同社では「夏休みの工場見学は人気が高く、昨年は定員オーバーで抽選になるケースも多かった」と話している。
サントリーは8月29日まで、山梨県北杜市のミネラルウオーター工場で親子セミナーを実施。
採水地周辺の森を観察し、水質の保全に森が重要な役割を果たしていることなどを学ぶ。
森永乳業は神戸市灘区の工場で、気温の低い夜間に氷を作りだめし、昼間の製品製造時に冷却水として利用する設備や、風力発電設備などを公開。
リサイクル の重要性を解説した子供向け冊子も配布する。
森永では「企業が社会的責任を果たす姿勢を示すことができる」(広報IR部)と宣伝効果の高さを強調している。
同社の工場では最近、見学者から環境関連の質問を受ける機会が増えており、栄養士の資格を持つ説明員が、環境問題の知識習得に力を入れているという。
工場の見学やイベントには予約が必要なものも多い。
各社はホームページなどで、申し込み方法を公開している。
産経新聞より
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