南極向けリサイクル技術を開発
飛島建設は南極を対象にしたリサイクル技術を開発する。
南極・昭和基地でゴミとなる空き瓶をカレット(破砕物)にしてコンクリートを製造する。
道路など南極のインフラ整備に利用する。
今後、同基地で出る生ゴミを原料にしたセメントの研究も進める。
南極での施設建設向けにとどまらず、国内外の一般の建設工事への応用も視野に入れ、研究活動を推進する。
飛島建設は毎冬、昭和基地に派遣される南極観測隊に、1994年から技術者を送り、施設の設営や保守で協力してきた。
同基地で飲料瓶の廃棄処理が問題になっていることから、瓶を破砕してコンクリートの骨材として活用する取り組みを提案。
2007年の観測隊で、基地のインフラ整備でガラス骨材で製造したコンクリートを新設倉庫の土間に試験施工した。
昭和基地で年間に発生する空き瓶の量は2~3㌧にのぼる。
現地では廃棄できないため、全量を日本に持ち帰って、処理している。
日刊工業新聞より
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