カーシェアで排出量相殺
オリックス自動車は1台の車を複数の利用者が共有するカーシェアリングで、二酸化炭素(CO2)排出量を相殺できる「カーボンオフセット」を導入する。
環境省が主導する「自主参加型国内排出量取引制度」を使い、同制度に参加する日本ビクター子会社からCO
2排出枠を調達した。
環境負荷の低減を前面に打ち出しカーシェアの利用拡大を狙う。
7月1日からカーシェアにカーボンオフセットのサービスを加える。
オリックス自動車は4半期ごとに車が消費したガソリンの量を算出し、車が排出したCO
2分だけの排出枠を外部調達する。
オリックス自動車が調達コストを負担するため、利用者は割り増し料金を支払う必要はない。
自主参加型国内排出量取引制度は環境省が2005年度から普及を目指しており、温暖化ガスの排出削減目標を自主的に設け、企業が余剰、不足分をやり取りすることを目指している。
同制度を使った排出量の売買は珍しい。
オリックス子会社、オリックス環境が排出枠を仲介する「取引参加者」になり、日本ビクター子会社で排出枠を用意する「目標保有参加者」となるビクタークリエイティブメディアから排出枠を調達する。
日本経済新聞より
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