蓄電池も搭載した路面電車を試作(川崎重工業)
川崎重工業は19日、ニッケル水素蓄電池を電源にした次世代型路面電車(LRV)の試作車両を報道陣に公開した。
架線からの電力に加え、蓄電池からの電力で走行し、路線の一部で架線を省くことができるのが特徴。今後、寒冷地で走行性能の検証などを行い、早ければ2008年度中に受注活動に入る。
公開したLRVは3両1編成で全長約15㍍、乗車定員62人。
座席の下にニッケル水素蓄電池を搭載し、約5分間の急速充電で架線がなくても10㌔㍍以上走行できる。
床を低くして乗り降りをしやすくしたほか、ブレーキをかける際に発生させた電力を蓄える機能も持つ。
播磨工場(兵庫県播磨町)の試験線で約1カ月間の走行試験を行い、最高時速約40㌔での走行性能などを確認した。
今後、寒冷地での検証や消費電力の削減などを進める。
価格は1編成2億5,000万~3億円。
架線などを引く初期投資が削減できることなどをアピールし、受注を目指す。
日本経済新聞より
関連記事