ホタテ貝殻 焼成しリサイクル
廃棄物処理のアシスト(北海道別海町)は、水産業や酪農業で出る廃棄物を処理する新施設の稼働を7月から始める。
地元で大量に発生するホタテ貝殻や水産汚泥(海砂が主成分)をリサイクルするほか、酪農で出る廃棄物の焼却などを手掛ける。
新施設「ウィンクル」を33億円かけて建設した。
敷地面積は4万5,000平方㍍、建物延べ床面積は約3,500平方㍍。
廃棄物の焼却、焼成、破砕、汚泥の脱水、廃油の油水分離などの施設を備える。
酪農・水産廃棄物の年間受け入れ量は約3万㌧強、売上高は8億円を見込む。
焼成施設はリサイクル機能を持ち、大量に発生するホタテ貝殻を土壌改良材(炭酸カルシウム)に、水産汚泥を焼き砂にして売る。
土壌改良材は牧草地を管理する酪農家に販売する。
焼き砂は牛舎の床に敷き詰める材料に使う。
牛の体を痛めない利点があるという。
アシストは施設の建設・運営のために2001年、地元の清掃会社や運輸・建設会社が共同出資で設立。
根室地域は総合的な処理施設がない。
地元酪農家などは、北見や苫小牧などの遠方の処理施設まで運んでいた。
日経産業新聞より
関連記事