「新宿エコ自慢ポイント」

株式会社トリム リサイクル事業本部

2008年08月25日 16:06


東京都新宿区は、レジ袋削減の取り組みとして「新宿エコ自慢ポイント」をスタートした。

区内の参加店舗で買い物をしたときに、レジ袋・紙袋を辞退して集めた「証拠」を地域の環境イベントなどに活用できる仕組みを作り、参加者にインセンティブを与えることで協力を促すもの。

第一弾として、8月23日に新宿中央公園内のエコギャラリー新宿でイベントを実施、「証拠」を提示することでエコバッグなどの景品を配布した。

新宿区は、百貨店やスーパーマーケット、コンビニエンスストア、個人商店など商業形態が多様なため、さまざまな販売事業者が共通に取り組める、負担の少ない容器包装削減の取り組みについて模索していた。
区は4月に新宿区3R推進協議会を立ち上げ、実現可能な「新宿スタイル」の3R具体策に関する協議を重ねてきた。

すでにレジ袋辞退でポイントを付与するなどの取り組みは個別事業者で行われていたため、ポイントや印鑑を環境配慮の証明とし、これまでの取り組みに新しいチャンネルを加える形で「エコ自慢」を開始した。

経済的なインセンティブではなく、辞退者を「ほめるしくみ」を整備して、区民の協力を得るもの。
協議会会員のスーパーマーケットチェーンを始め、協議会の直接のメンバーではない大手古本チェーンの一部店舗なども参加している。

また、協議会の参加者で、業態からエコ自慢への参加を見送っている事業者についても、店からの要望があれば各自の環境への取り組みを区のホームページで公開していく意向だ。

事務局は、「エコ自慢はゴム印とレジさえあれば参加できるので、個人商店にも今後働きかけていきたい。レジ袋の辞退は消費者のライフスタイルの変換にまで繋がるもの。長い時間をかけて、より発展した仕組みができあがるのではないか」と話している。


循環経済新聞より

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